不動産売買を個人で行う前に知っておきたいこと|旭川でのリスクと注意点を解説します
2025.11.04不動産の売買と聞くと、多くの方は「不動産会社に仲介してもらうもの」というイメージをお持ちかと思います。しかし、実際には「親族間での売買」や「知人・友人とのやり取り」など、個人間で不動産を売買するケースも少なくありません。
「仲介手数料がかからないからお得そう」「知っている人同士なら話が早い」——そう考えて、個人売買を選ばれる方も多いのですが、実は個人での不動産取引には見落とされがちなリスクや落とし穴が潜んでいます。
アーバンデザイン株式会社では、旭川エリアにおいて多数の不動産売買に携わってきましたが、個人間での取引に失敗し、「やっぱりプロにお願いすればよかった」と後悔されるご相談もたびたび寄せられます。
この記事では、「不動産売買を個人で行う際のメリットとリスク」「具体的にどんなトラブルが起こりやすいのか」「後悔しないための対策」などを、旭川市内で不動産を検討されている方に向けてわかりやすく解説いたします。
Contents
不動産売買を個人で行うケースとは?
「不動産売買を個人で行う」とは、簡単に言えば不動産会社などの仲介を通さずに、売主と買主が直接契約を交わす取引のことです。
実際に個人間での売買が行われるケースは、以下のようなパターンがあります。
・親族間(例:親から子への住宅売却)
・知人同士(例:友人が住んでいた家をそのまま買う)
・ご近所や紹介を通じた直接取引
・相続した不動産を親族で分け合う
・オーナーがSNSや掲示板で買主を募って売却
たしかに、信頼関係がすでにある相手であれば、条件交渉もスムーズに思えるかもしれません。しかし、不動産取引には法的な手続き・税金・書類作成・名義変更・登記など、専門的で複雑な工程が伴います。たとえ親族や知人との取引であっても、トラブルが起きる可能性は十分にあります。
個人売買のメリットとデメリット
【メリット】
・仲介手数料が不要
一般的に不動産会社を通じて売買する場合、売主・買主ともに「仲介手数料」が発生します。個人売買ではこれを節約できる可能性があります。
・話が早く進む可能性がある
相手が親族や友人の場合、物件の情報や条件面の話し合いがスムーズに進むこともあります。
・売主・買主の希望をそのまま反映しやすい
柔軟な条件設定や支払い方法の調整など、当事者同士で直接やり取りができる点も利点です。
【デメリット・リスク】
・契約書の不備によるトラブル
個人間の契約書は、内容が不十分であったり、法的に効力が弱かったりする場合があります。曖昧な取り決めは将来的なトラブルの原因になります。
・登記手続き・税務申告が複雑
所有権移転登記や、不動産取得税・固定資産税の清算、譲渡所得税の申告など、慣れない手続きが数多く必要です。専門知識がないと、申告漏れや損失につながる可能性があります。
・物件の状態に関するトラブル(契約不適合責任)
「引き渡し後に雨漏りが見つかった」「設備が使えなかった」など、買主からのクレームに発展することも。売主には一定の責任が問われる場合があります。
・住宅ローンの利用が難しい
個人間売買では、金融機関がローン審査を通しにくいことがあります。買主がローンを組めず、契約が成立しないケースもあるため注意が必要です。
トラブルを避けるための対策
個人売買を検討する場合は、以下のような対策を講じておくと安心です。
1. 契約書は専門家の作成を
不動産売買契約書は、宅建業者や司法書士、行政書士などの専門家に依頼して作成することをおすすめします。金額、引き渡し条件、設備の有無、万が一のトラブル時の対応などを、明確に記載しておくことが大切です。
2. 登記・税務は専門家と連携を
登記は司法書士、税務は税理士といったように、それぞれの専門分野でのサポートを受けることで、安心・確実な手続きが可能になります。
アーバンデザイン株式会社では、必要に応じて地域の専門家と連携し、個人間売買にも対応できる体制を整えています。
3. 住宅ローンや銀行手続きも事前確認
買主が住宅ローンを利用する場合、金融機関によっては「不動産会社の仲介があること」が融資条件になっているケースもあります。個人売買を進める前に、ローンが使えるかどうか確認しておきましょう。
それでも迷ったら、専門家にご相談ください
「個人でできそうだと思ったけれど、不安になってきた」「本当に自分たちだけで進めて大丈夫?」という方は、どうぞアーバンデザイン株式会社にご相談ください。
当社では、以下のようなサポートが可能です。
・個人間売買での契約書作成やチェック
・相続登記や所有権移転のサポート
・専門士業(司法書士・税理士)との連携
・住宅ローン利用時のアドバイス
・万が一のトラブル時のアドバイス など
無理に仲介契約をおすすめするのではなく、お客様のご事情やご希望を伺ったうえで、「安心できる個人売買」の実現をサポートいたします。
まとめ|個人で不動産を売買する前に知っておくべきこと
不動産売買を個人で行うことは、決して不可能ではありません。ただし、リスクと責任を正しく理解し、事前準備を丁寧に行うことが何よりも大切です。
「仲介手数料がもったいない」と思って始めた個人売買が、結果的に高くついてしまった——そんな後悔をしないためにも、最初の段階で一度、専門家の意見を聞いてみることをおすすめします。
旭川で不動産売買をご検討中の方、個人間での取引を検討している方は、ぜひアーバンデザイン株式会社にご相談ください。経験豊富なスタッフが、安心・安全な不動産取引を全力でサポートいたします。
